突然ですが、人間って
どうしても思い出せないときってありませんか。
眉間にしわを寄せて、え~と…え~と…と考えても白いモヤのように
さっぱり思い出せないことがあります。実は、先日、子どもとお祭りに行きました。そのときに、
金魚すくいをしたんです。私は、暑い夏場の金魚は
弱ってしまうことが多いから反対しました。すいすい泳いでいた金魚が、
水面にぷっくり腹を浮かせて死んでいるのを見たくないからです。あっけなくて、もの悲しい気持ちになります。
友だちと一緒に、
「金魚をすくって、連れて帰るまでに
弱ってしまったら嫌だな。」と話していました。
おうちへ帰る途中で、ベビーカーを押していた友だちが
「キャ~!!」と言ったんです。走り寄っていくと、
ベビーカーの車輪の下で金魚がはねていました。
頭が真っ白になって、素手で金魚を別の金魚の袋に入れていきました。
友だちも私も、
アスファルトの上で跳ねている金魚もかわいそうだし、素手で触っている私たちの手の中にいる金魚もかわいそうだな
と思っていました。袋が、裂けてしまったようです。
その後、連れて帰ってきた金魚を金魚ばちに移しました。
ところが、その後のことを思い出せないんです。
ハッと気がついたときには左手の薬指の指輪がなく、どこに置いたのか思い出せませんでした。
こんなことは珍しいんですが、まったく思い出せませんでした。
数日後、指輪は見つかりました。落ちていました。
毎朝、金魚の様子を見るたびに、
「金魚が元気になってよかった~。」とホッとしています。 それでは~。
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